
森の声を聴きながら、ここで暮らすように泊まる
2022年、ひとつの民家を、少しずつ、時には突貫工事で……手を加えながら、自らの手で改装し、この宿を移転オープンしました。
目指したのは、ただ泊まる場所ではなく、人と自然の営みがそっと寄り添うような宿。
森の風や野鳥の声に耳をすませながら、自然とともに暮らすように過ごせる場所です。
場所は、知床半島の付け根――世界自然遺産・知床をはじめ、摩周湖や網走国定公園など、道東の雄大な自然に出会える拠点としても、ぴったりのロケーションです。

大地と森が出会う場所で
ここオホーツク・小清水町は、北海道でも有数の大規模畑作地帯。
広々とした畑がどこまでも広がる、人の営みが息づく大地です。
そんな風景の中にぽつんとあるのが、私たちの宿。
周囲は2次林に囲まれ、今もなお自然が残る、ちょっと特別な場所です。
この土地はもともと酪農家のあったところ。
数十年の時を経て、木々が育ち、野鳥や虫たちが少しずつ帰ってきました。
何もしなくても、鳥の声が響き、木の葉が風に揺れ、
小川では魚が泳ぎ、それを狙って鳥が舞い降ります。
そんな自然のリズムに寄り添いながら、
ここに“森を育てるような宿”をつくっていきたいと、私たちは考えています。

自然とともにある、この宿の3つのこと

人の営みの中に、そっと残された自然
私たちの宿がある小清水町は、北海道の中でも屈指の広大な畑作地帯。人の手によって耕された美しい大地の中にありながら、宿のまわりには2次林が広がり、自然が息づく場所が今も残されています。

かつての酪農地に、いのちがゆっくり戻ってきた
昔は酪農が営まれていたこの土地。数十年の時を経て、草が生え、木が育ち、野鳥や虫たちが少しずつ戻ってきました。草を食むポニーもその一員。草を整え、森の再生を手伝ってくれる、やさしい仲間です。

自然のリズムに寄り添い、暮らすように滞在する
鳥の声、風にそよぐ木々、小川で泳ぐ魚と、それを狙う鳥たち。そんな静かな営みが、宿のすぐそばで日常のように流れています。ここは、ただ泊まるだけではない場所。自然の一部になったように、そっと寄り添って過ごせる宿です。
自分の手でよみがえらせた、森の宿
この宿は、かつて水道管が破裂し、1階の天井が抜け落ちていた空き家でした。
「もう住めないかもしれない」――そんな状態から、自分たちの手でコツコツ改修し、ようやく誰かを迎えられる場所になりました。
宿を取り囲むのは、昔の酪農地から長い時間をかけて自然に生まれた二次林。
私たちは、あえて木を植えたり草を整えたりせず、動物や野鳥が安心して暮らせるよう、できる限り手を加えずにこの環境を守っています。
その結果、野鳥たちはここで巣を作り、命をつなぐようになりました。
風にそよぐ葉の音、鳥のさえずり、ポニーが草を食む音……
そんな自然のリズムに寄り添いながら、ここでの暮らしが少しずつ育っています。











